『悲しさ』の単位
『新しい単位』という本が好きでした。
まぁ、かなりユニークな本で、若いころは大笑いをして読んでいました。
でも、今思うとかなり深い。
例えば『悔しさ』などの感情の度合いを伝える時に、どう言葉にしますか?
『すごく』『ものすごく』『泣きそうなほど』『微かに』などありますが、ある程度の語彙力と知性が問われる気がしますね。
でも、
『自動販売機で押した飲み物と出てきた飲み物が違った時の悔しさを1JC(自動J / C違うじゃん)としたとき、カップラーメンの半分でポットのお湯がなくなる悔しさを5JC。••••••••友達にはあげた宝くじが実は1等だっとき10000JCとする。』のように悔しさの単位をJCとした場合、今の悔しさは3JCだね。と伝えると何となく相手に伝わる。共感出来る。
何だかふざけた話ですね。
でも、大真面目に考えてしまいました。
こんなことを思い出したのは、カウンセリングを受けた後のときでした。自分の気持ちの度合いを伝える言葉が出てこない。うまく伝えることが出来ない歯痒さを感じたときでした。
本当に辛い時は泣くしか感情を伝える術を持っていないのは悲しいと感じました。
また、大好きな人にどれだけ好きか伝えることにもいいかなとも思いました。
でも、ふと思います。
単位に出来ない曖昧さ。
表現出来ないから、精一杯努力すること。
これが生きる醍醐味なのかも。